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(Camera:Zorki-4 / Lens:Jupiter-8 / Film:PRO400H) 旧栃木市役所付近

 

忘備録というか、普段Twitterにただ近況報告のように写真を投稿していては後で振り返るのが大変面倒ということで、ここにMINIとそれにかかわる人たちとの思い出を記録しておこうと思う。

 

僕がMINIを買ったのは2015年の2月。

初めてのマイカーだったから、それは真剣に車選びをした。

最初は燃費が良ければなんでもいいや、というタイプの人間だったので、それこそプリウスとかアクアとか、オーナーには失礼だけど「どこにでもある車」で良かった。カーセンサーを仕事の合間に眺めながら人生初のマイカーは何にしようと、かれこれ半年くらいは悩んでいたと思う。

 

いや、人がたくさん乗る車のほうが便利だな。外車は壊れるらしいからやめておこうかな。そういえば国産車ってみんないかつい目をしているな。ハイブリッドスポーツもいいな。4WDはタイヤ消費早いらしいからやめようかな。内装は少しこだわりたいな。スポーツカーに乗れるのは今のうちかな。同級生はみんな国産スポーツカーを買ったな。ちょっと治安悪そうだな。見た目も良くて走りもしっかりしている車がいいな。あれ、MINIがあるぞ。内装綺麗だな。センターメーターじゃん。燃費もそこそこいいじゃん。色んな車体色があるぞ。カスタムも自分好みにできるらしい。スーパーチャージャーできびきび走るじゃん。見た目の割にやるじゃんこの子。あれ、近所にMINI専門店がある。寄ってみよう。たくさんある。どれにしよう。社長がお気に入りの車をオークションで買ってくるらしい。ちょっと渋い色。走行そこそこ。かっこいい。あれ、いつの間に。俺、判子持ってるじゃん。祝ご成約。

 

色々悩んで、両親の反対も何とか押し切った僕は、自分好みにカスタムしたMINIのハンドルを握り毎週末のドライブを楽しんでいる。

 

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(Camera:PENTAX K-50 / Lens:35mm F2.4) 波佐間海中公園付近

 

僕が幼いころ、父がグランツーリスモを買ってくれた。

当時の自分にはあの英語と漢字にあふれたゲーム画面など分かるはずもなく、でもどういうわけかごく普通にゲームを楽しんでいた。

その後、GT2、GT3と続けて購入。いつの間にか知っている車種は増え、将来はスポーツカーに乗りたいなとか、外国車だったらコルベットがいいなとか、色んな想像をしていた。

 

思えば、父がゲームを与えてくれていなかったら車の好きな大人にはなっていなかっただろうし、車なんてなんでもいいやの人になっていたかもしれない。

純粋にクルマを楽しみ、色々な想像を働かせていた幼少時代。もちろんその頃はMINIの4文字なんてどこにもなかったんだけど。

 

一番やりこんだGT3ダイハツのストーリアを購入して挑んだ最初のレース(スーパースピードウェイ)に出てきた一番遅い敵車がローバーミニだったような。

 

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 (Camera:PENTAX K-50 / Lens:55-200mm F3.5-5.6) 千人画廊

 

でも当時は外国車に乗りたいなんて思わなかったな。

スポーツカーが良いけど、家族全員がゆったり乗れるようにって

インプレッサにしようとか考えていた。当時小学1年生。コメントがずいぶんおっさんだ。

 

そのインプレッサだけど、実は初めてのマイカー購入のとき、最後まで候補に残った車のひとつだったんだよね。

見積もりメールを出した時にはほかの人の商談が成立していたらしく、欲しいと思っていたインプレッサは手に入れられなかったわけで。

 

ただ、いま思えば、ここでインプレッサを買っていたら。

MINIに乗るという道に進めなかったら。

確かにインプレッサに乗っていたら、それはそれで違う楽しみがあるかもしれないけど、いまこうしてMINIを乗り回していろんな人に出会って毎日が楽しく過ごせていることと比べたら。

 

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 (Camera:PENTAX K-50 / Lens:18-50mm F3.5-5.6) 霧降高原

 

いろいろ書いたけど、つまりはMINIに乗ってよかったなという話。

車を通して多くの人と知り合うことができて、なんでもない話をして笑い転げて、色々なイベントを企画したり参加したり、そうしてまた友達がたくさん増えて増えて。その繰り返し。

 

生活の一部にMINIを。

 

すぐ壊れるし、燃費も良くないし、今の車に比べたらいいところなんてあんまりないんだろうけど、それでもこの車の持つ魅力に惹かれていった人たちは長く乗り続けると思う。

 

これからしばらくはこの車にお世話になることだろう。

それまでに色んなところに行ってたくさんの思い出が作れたら、と思う。