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(PENTAX K-50 / Lightroom / 千葉フォルニア)

 

 

この車を買ったのが2015年の2月14日。

どういうわけか、毎年2月に千葉へ行く。

 

 

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 (PENTAX K-50 / Lightroom / 千葉フォルニア)

 

 

MINIが欲しくてMINIを買ったわけではなかったけれど、乗り続けるうちにこの車の持つ良さが分かるようになってきて、気づいたら2年。

 

今度はローバーミニに乗りたいと思うようになってきている。増車か乗り換え。

 

見てよし触ってよし、人々に影響を与え、所有欲もそこそこに満たしてくれるような、素晴らしい車。

 

絵になるこの車を色々なところへ連れて行って、その場所の風景と共に写真にすることが何より楽しいわけです。

 

 

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(PENTAX K-50 / Lightroom / 灯籠坂大師)

 

 

 

 灯籠坂大師は隠れた撮影スポット。

昔の人が岩壁を一生懸命に切り通して造ったそうだ。

 

深夜ともなれば、すぐ横を通る国道の音が響くこともなく、ただただアイドリング中の車の排気音がトンネルに反響する。たまに吹き抜ける風もどこか暖かい。

 

 

 

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(PENTAX K-50 / Lightroom印旛沼)

 

 

 

印旛沼の朝日。

 

2月。極寒の車中泊

案の定、日の出前に目が覚める。

 

エンジンを暖機させたあとコンビニに立ち寄り、コーラとコッペパンを買う。

 

印旛沼の近くで車中泊をしていたから、目的地に着くのにそれほど時間はかからなかった。

沼のそばに車を停め、トランクから三脚を取り出す。向こう側の空はすでに、オレンジと藍色の綺麗なグラデーション。

 

水際まで歩くと、若い人からシニア層まで、みんなが三脚の上にカメラを取り付けている。有名な撮影スポットのようだ。

それにならって同じようにカメラをセットし、買ってきたコッペパンをかじる。

 

「茨城から来たんですか?」

 

突然声をかけられる。車から降りてくるところを見ていたのであろう、40代くらいの優しそうなおじさん。

 

「昨日千葉をドライブしてたんですけど、どうしてもここの朝焼けが撮りたくて撮りたくて、車中泊して来ました」

 

 そんな話をしていると、沼の向こうから太陽が顔を出した。

 

 

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(PENTAX K-50 / Lightroom印旛沼)

 

 

朝焼けを撮るのは今回が初めて。

2月の早朝6時。当然寒い。寝起きにコーラを買ったことをいまさら後悔する。

温かい缶コーヒーでも買っていれば。

 

来たからにはそんなことは言っていられず、目の前の絶景を写真に収めるべくひたすらシャッターを切る。

あちらこちらから聞こえてくるシャッターの音が、押し寄せる波の音や鳥の鳴き声と混ざってどこか心地よい。

 

一生懸命に写真を撮っていると、いつの間にか7時を過ぎていたようだ。

太陽はそこそこの高さまで登っている。

撮りためた写真を見返した後、MINIのエンジンをかけ暖機。

 

そろそろ帰ろう。銭湯でも寄って。

 

 

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(PENTAX K-50 / Lightroom印旛沼)

 

 

いつもよりちょっとだけ無理をした先の景色はとても美しい。